【とにかくP1を目指せ!】 羽田空港タクシー乗場(国内線)への入構方法・並び方

 

こんにちは、タクオです。

 

東京のタクシードライバーにとって、高額の仕事が期待できるスポット。

いくつか思い浮かびますが、その一つとして真っ先に挙げられるのが 羽田空港 です。

なにせ羽田空港は23区の最南端・大田区のさらにいちばん南端に位置しているので、都内のどこへ行くにも距離が出ますからね!

 

とはいえ、空港への入構方法がわからないが故に、二の足を踏んでいるドライバーさんも結構いるのではないでしょうか?

そこで本日は、羽田空港国内線タクシー乗り場への入構方法 を、写真や画像を交えながら 詳しく解説 いたします!

 

人によっては一日中張り付くくらい “おいしい” スポットである羽田空港。

乗務経験が浅いドライバーさんも、この記事を参考にぜひ入構してみてください!

 

 

まずは入構条件の確認

並び方や順路を解説する前に、羽田空港国内線タクシー乗り場への入構には条件があるので、先に確認しておきましょう。

 

公益財団法人 東京タクシーセンター(通称「タクセン」)のホームページには、次のように記載されています。

【羽田空港 東京車両乗り場の入構条件及び運用について】

① 車両末尾番号による入構規制(第5優良タクシー乗り場を除く)

② 定額運賃導入事業者の車両

③ 定額運賃表をヘッドレスト後部等に掲出すること、又は運転者は旅客に対し、当該運賃表により説明すること

④ ETC装着車両(首都高速距離制通行料金に対応するため)

⑤ 『WELCOME ABOARD』ステッカーを貼付した車両
指差し外国語シートを携行しており、同シートの活用方法及び挨拶、ドア・トランクサービスの励行等の接遇に関する講習の受講者が乗務する車両

⑥ 世田谷区の一部地域については、首都高速の利用で適用される定額運賃より、一般道の利用で適用されるメーター運賃が安くなる場合があるため、運転者は旅客に対し、首都高速を利用するか、一般道を利用するかの確認を行う運用とする

参照 : 公益財団法人 東京タクシーセンター HP

 

ちょっとわかりづらい書き方ですよね(笑)

 

①は、「その日乗っている車両の ナンバープレート末尾の奇数 or 偶数 その日の日付の奇数 or 偶数 が一致している車両しか入構できませんよ!」ということです。

 

例えば、「9月18日」にあなたが乗っているのが「品川 530 あ 12-34」の車両だとしますよね?

この場合、

9月18 偶数
12-34 偶数

なので、あなたは羽田空港の乗り場へ入構できます。

 

これが「9月18日」に「練馬 530 あ 23-45」の車両で営業しているとしたら、

9月18 偶数
23-45  奇数

なので、あなたは羽田空港の乗り場に入構できない、ということになります。

これがいちばん重要な入構条件ですね。

 

あとは②の「定額運賃導入事業者の車両」が重要でしょうか。

大手準大手無線組合 のいずれにも所属していない独立系事業者 に羽田定額運賃を導入していない会社があるようなので、該当する会社のドライバーさんは羽田空港の乗り場に入構できない、ということになります。

東京タクシー・ハイヤー協会のHPに羽田定額運賃を導入している事業者一覧が掲載されているので、自身の会社が当てはまるかどうかわからない方は確認してみてください。

特別区武三地区 羽田空港定額運賃事業者一覧表

 

 

③~⑥については、羽田定額運賃を導入している会社であれば全ての条件を満たしていると思われるので、それほど気にしなくてもいいでしょう。

 

入構条件を把握したら、いよいよ入構方法の解説にまいりましょう!

 

 

とにかく「P1の入口」を目指せ!

最初にわかりやすい “答え” をお伝えしておきましょう。

羽田空港のタクシープールに向かうには、 とにかく「P1の入口」を目指してください!

 

上の地図と航空写真を見てもらうとわかりやすいかもしれませんね。

羽田空港のタクシープールは、 第1ターミナル南側のP1の南隣り にあります

P1に限らず各駐車場の入口は到着ロビーのある1階にあるので、何はともあれ「第1ターミナル・到着」あるいは「P1の入口」を目指しましょう。

 

どの方面から来ても「第1」「P1」「第1到着」を目指してください

 

なお、都心方面から国道357号を南下して来る際に 注意してほしいポイント が2ヵ所あります。

それが ①「ターミナル」と「整備地区」の分岐 と ②「第1ターミナル北」の交差点 です。

 

 

先ほど「第1ターミナルを目指しましょう」と書きましたが、第1ターミナルではない方向に進むポイントが1ヵ所だけある んですね。

国道357号から側道を上がり、空港内道路に入って約500mほど(東京空港警察署の100m先)にある分岐がそうです。

ここだけは「第1ターミナル」方面に左折することなく、「整備地区」方面へ直進 してください。

 

①の分岐を直進して約500m進むと「第2ターミナル北」という信号があるので、まずはここを右折します。

すると、約100m先に今度は「第1ターミナル北」という信号があります。

この交差点は一般車両等は直進しかできないのですが、タクシーに限り 奥側の一方通行を左折できる ので、ここを左折して最短距離でプール入口まで行きましょう。

 

以上2ヵ所の “難所” を無事通過して約150m進むと、目印となるP1の入口が見えてきます。

 

P1入口前を直進・通過して約100m進むと、右手に「タクシー入口」と書かれた看板が現れます。

ここが羽田空港タクシープールの入口となります。

 

 

4つの中から1レーンを選んで並ぼう

羽田空港国内線の到着ロビーには、下の画像のように4つのタクシー乗り場があります。

① 第1乗り場(第1ターミナル南側・2)
② 第2乗り場(第1ターミナル北側・18)
③ 第3乗り場(第2ターミナル北側・3)
④ 第4乗り場(第2ターミナル南側・19)

 

また、各乗り場ごとにプール内で並ぶ場所が決まっています。

※1

こんな感じですね。

ですので、プールに入構したら乗り場に合わせて所定の待機レーンに並ぶことになります。

 

「どのレーンが良いんだろう?」と迷ったときは、東京タクシーセンター(タクセン)が公開・更新しているこちらのページを参考にするといいかもしれません。

羽田空港タクシー待機状況

各レーンの待ち時間を確認できるので、入構する前に見ておくといいですよ!

(1時間に1回の更新なので、概ね30分前後の誤差がある場合があります。)

 

個人的には上記のタクセンHPでプールを混み具合を確認して、 原則 待ち時間が2時間以内 のレーンに並ぶようにしています。

プールインから乗車まで2時間以内であれば、大田区や目黒区といった「近場」を引いてしまった場合でも(時間単価を大きく下げる)“大ケガ” が避けられますからね。

 

また、各レーンの台数や並び方は、下の画像のようになります。

↓ ↓ ↓

※2

 

「おもてなしレーン」は、東京タクシーセンターが実施している 外国人旅客接遇研修 を受講した乗務員が並べるレーンです。

「Hospitality Taxi」ボード

この研修を受けたドライバーは、受講後に貰った「Hospitality Taxi」のボードをフロントガラスの見える場所に提示することで「おもてなしレーン」に並ぶことができます。

それ以外のドライバーは、「おもてなしレーン」が空いていても並ぶことができないので、一般車レーンに左詰めで並びましょう。

(ときどきタクセン職員によるチェックがあるので、ズルはできません!)

 

ちなみに、各乗り場の特徴として、

回転が良い のは 第2 第3
高単価の確率が高い のは 第1 第4

と、先輩ドライバーに教えてもらったことがあります。

感覚的には概ね合っているように思いますが、僕自身で十分な検証・確認ができていないので、ご参考まで。

 

 

少しずつ前進 そしていよいよ乗り場へ出陣!

待機レーンに並んだら、あとは自分の番が来るまで待つだけです。

スマホでゲームを楽しんだり、YouTubeを観たり、本を読んだり、仮眠を取ったり。

お好きなように待機時間を活用してください♪

そうしている間に自分の前にいる車両が、1台、また1台と乗り場へ向かっていき、あなたの番が近づいてきます。

 

羽田空港のタクシープール内での進み方は、品川駅港南口やバスタ新宿と似たルールになっています。

と言ってもわかりづらいですよね?

第1・第2乗り場第3・第4乗り場 では運用方法が若干違う ので、それぞれ解説します。
※3

 

第1・第2乗り場

① 各レーンの最前列・出口側に、ターミナル前乗り場の様子が確認できるモニターが設置してある(画像の■の位置)ので、プールの先頭車両はそのモニター前で待機します。

(モニター前には、第1乗り場は1台、第2乗り場は2台待機します。)

 

② ターミナル前で待機している車両がお客様を乗せ出発したことをモニターで確認したら、先頭車両はターミナル前へと出庫します。

③ モニター前に空きができるので、待機列の先頭車両はモニター前に移動します。

④ 待機列最前列2列の全車両が出払ったら、後ろの待機車両は2列ずつ前進します。

⑤ あとは自分の順番が来るまで①~⑤の繰り返しです。

 

 

第3・第4乗り場

プール最前部の左右両端に電光掲示板があるのですが、ターミナル前の乗り場で待機していた車両が出発して何台分か空きができると、電光掲示板に下の写真のような表示が出ます。

 

どの乗り場に何台向かえばいいのか、その都度表示&アナウンスしてくれるんですね。

この指示通りに目の前のタクシーがターミナルの乗り場へと順番に “出陣” していきます。

 

そして、最前2列の車両がキレイにいなくなると、今度はこのような指示が表示されます。

 

このメッセージが表示されたら空いた2列分を前進して、進行指示があるまで改めて待機します。

 

 

 

第1・第2乗り場、第3・第4乗り場ともに、最前列 or 2列目まで前進したら、あとは呼ばれるのを待つばかり!

この辺まで来ると、なんだかちょっとドキドキしてくるんですよね(笑)

 

そうこうしていると「一般車●台 第■乗場 」の表示とアナウンスが流れ、いよいよ自分の番となり乗り場へ “出陣” です!

出陣なんですが、各乗り場への入構ルート・進行方法は「どの道をどう行ってもいい」というわけではなく、所定の順路があります。

個別に説明すると長くなるので、以下のリンクからご確認ください!

 

① 第1乗り場(第1ターミナル南側)

② 第2乗り場(第1ターミナル北側)

③ 第3乗り場(第2ターミナル北側) ※4

④ 第4乗り場(第2ターミナル南側)

 

 

空港発の大半は「定額運賃」です!

ターミナル前の乗り場に到着したら、自分の番が来るまでもう少しです。

「何処まで行けるのかなぁー♪」と期待に胸を膨らませながら待っていましょう(笑)

 

ところで、空港から出発する運行は、基本的に 定額運賃の対象 となることを覚えておいてください!

23区+武蔵野市・三鷹市の25市区のうち、定額運賃の対象とならない のは、

  • 中央区
  • 港区
  • 江東区
  • 品川区
  • 目黒区
  • 大田区

の、空港のある大田区に隣接・近接している6区のみ。

上記6区が目的地の場合はメーターに表示された運賃でOKですが、それ以外の市区が目的地の場合は 定額運賃が適用されます!

 

 

 

また、羽田空港発着の定額運賃は、以下の一覧表のとおりです。

 

定額運賃表
    市区名      定額運賃   障割適用時   青タン時  障割+青タン
足立区 ¥ 10,200 ¥ 9,100 ¥ 12,000 ¥ 10,800
荒川区 ¥ 9,500 ¥ 8,500 ¥ 11,200 ¥ 10,000
板橋区 ¥ 11,300 ¥ 10,100 ¥ 13,400 ¥ 12,000
江戸川区 ¥ 8,200 ¥ 7,300 ¥ 9,700 ¥ 8,700
葛飾区 ¥ 10,400 ¥ 9,300 ¥ 12,300 ¥ 11,000
北区 ¥ 10,100 ¥ 9,000 ¥ 11,900 ¥ 10,700
渋谷区 ¥ 7,800 ¥ 7,000 ¥ 9,200 ¥ 8,200
新宿区 ¥ 8,300 ¥ 7,400 ¥ 9,800 ¥ 8,800
杉並区 ¥ 9,900 ¥ 8,900 ¥ 11,700 ¥ 10,500
墨田区 ¥ 8,400 ¥ 7,500 ¥ 9,900 ¥ 8,900
世田谷区 ¥ 8,100 ¥ 7,200 ¥ 9,600 ¥ 8,600
台東区 ¥ 8,400 ¥ 7,500 ¥ 9,900 ¥ 8,900
千代田区 ¥ 6,900 ¥ 6,200 ¥ 8,300 ¥ 7,400
豊島区 ¥ 10,200 ¥ 9,100 ¥ 12,100 ¥ 10,800
中野区 ¥ 9,100 ¥ 8,100 ¥ 10,800 ¥ 9,700
練馬区 ¥ 11,700 ¥ 10,500 ¥ 13,800 ¥ 12,400
文京区 ¥ 8,600 ¥ 7,700 ¥ 10,000 ¥ 9,000
三鷹市 ¥ 12,200 ¥ 10,900 ¥ 14,400 ¥ 12,900
武蔵野市 ¥ 12,800 ¥ 11,500 ¥ 15,200 ¥ 13,600

※市区は五十音順
改定後の新運賃に修正済(2022年11月)

 

定額運賃の適用は 首都高を利用する ことが前提となっています。

ですので、上記19市区が目的地だった場合は、お客様に定額運賃の適用エリアである旨を伝えた上で、首都高の利用を提案しましょう。

 

また、定額運賃には高速代が含まれないので、お客様からいただく代金は 定額運賃 + 高速代 であることもお忘れなく!

 

 

まとめ

以上が羽田空港への入構方法・並び方になります。

説明が結構長くなっちゃったので、最後に簡単にまとめますね。

 

  • その日の日付とナンバープレートの奇数・偶数が合っていること
  • タクシープールへは「第1ターミナル・到着」「P1」を目指す
  • 乗り場ごとに待機レーンがあるので、それに合わせて並ぶ
  • 並ぶ前に タクセンのホームページ で混み具合を確認
  • 空港発→大半の市区は 定額運賃 が適用される

 

できる限り詳しくわかりやすい内容を心がけて書きましたが、いかがだったでしょうか?

この記事が「羽田発でお客さんを乗せてみたい!」というドライバーさんの参考になれば、僕もうれしい限りです!

 

実際に羽田空港のプールへ行くと、百戦錬磨の風格を漂わせている個タクドライバー(笑)や、明らかに“居着いている”と思われるベテラン乗務員がたくさんいるので、最初は気後きおくれしてしまうかもしれません。

しかし話しかけてみると、拍子抜けするほどフレンドリーなドライバーさんが多いんです。

僕も他社のドライバーさんにいろんなことを聞き、その都度親切に教えてもらって、今では気後れすることなく入構できるようになりました。

ですので、プールまで行ってみたはいいけどわからないことがあった場合は、親切そうなドライバーさんを選んで(← ここ重要 笑)直接聞いてみるのがいちばんの近道かもしれません。

 

とはいえ、心優しいドライバーさんが他社のドライバーさんに話しかけるのは簡単なことではないですよね?

そんなときは僕の公式LINEまで質問や疑問を送ってくださいね。

そして、「羽田チャレンジ」の結果も教えてください。

みなさんの成果報告、待ってますよー!

 

※ 2023年4月3日の運用変更に伴い、※1・※2・※3・※4の箇所を修正・変更しました。

 

 

 

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