こんにちは、タクオです。
3月に入社した僕のタクシー運転手の研修も大詰め!
今日は、一昨日予定されていた接遇・接客のロールプレイと、その他諸々の研修を受けてきました。
教本を開いての研修も今日が最後。
「何でも聞いていいよ」という上司の言葉に甘え、気になっていたことをいろいろと聞いてきました。
座学最終日は冷たい雨の一日
一昨日の気持ちの良い晴天と打って変わって、今日の東京は朝から冷たい雨。
座学研修なので天候はまったく関係ないのですが、通勤で雨に濡れるのが数年ぶりの僕は、朝からちょっと憂鬱な気分に(苦笑)
僕も40代半ばの「いい大人」なので、「天気が悪いから」と欠勤なんてことはしませんが(笑)、やっぱり天気は良いほうがいいですよね。
自転車で10分弱のY社に着くと、今日はなんだかこれまでよりたくさんのタクシー車両があります。
これまでは駐車スペースの2割くらいしか残っていなかったのに、今日は洗車されたキレイな黒塗り車両が8~9割を占拠している感じです。
この後の研修で聞いた話では、緊急事態宣言が出てからはクルマを動かしても売上げがあげられずコストだけがかかるので、ほとんどの乗務員に休んでもらっている のだとか。
乗務員さんにすれば十分な売上げも立てられないのに事故やウィルス感染のリスクを冒すことはないし、会社にしても車両を動かすだけで発生する1台あたり2.5万円/日のコストも賄えない現状では、たしかにクルマを動かさないことがお互いにとって「最善の選択」。
それで今日のY社には、タクシーがたくさん残っていたようです。
それでも、政府の「雇用調整助成金」を使うと、一人あたり日額9,000円(タクシーの隔日勤務は2日勤務扱いなので実質18,000円)を会社は保証できるので、乗務員さんも会社も「最低限のダメージ」で済ませられることが不幸中の幸いなのでしょう。
んーん、コロナショックは思った以上に厳しいようですね。
今日は接客+タクシー全般についての研修でした
出社してタバコを1本燻らせた後は、研修会場の会議室へ。
今日は、一昨日の予定変更でできなかった接客・接遇についての研修がメインです。
一昨日に続き、今日も営業課長のストウさんが研修をやってくれるようです。
ところで、タクシー業界ではお客さんに接することを「接遇」と言うことが多いようです。
タクセン(タクシーセンター)や無線グループの研修でも「接客」という単語はあまり使われず、どの教官も「接遇」と言っていました。
今日の指導係を務めるストウ課長も、
と言っていたので、タクシー業界で使われるある意味での「専門用語」なのかもしれませんね。
(少なくとも僕は、タクシー運転手になるまで聞いたことがなかった言葉です。)
ここで改めて「接遇」という単語をwikipediaで調べてみると、
接遇(せつぐう)とは、接客業務時における客に対する接客スキルのことをいう。
とあり、「接客」よりも「おもてなし」の心を携えて接することを「接遇」と言うようです。
つまり、東京のタクシー運転手には、お客さんをただ目的地に連れて行くだけではなく、心地よく快適な空間を提供する ことも求められるということ。
言わば「自動車を運転するホテルマン」を養成しようとしているのが、東京のタクシー業界ということです。
今日の研修でも、ストウ課長からは「接遇」に対してのクレーム例を具体的に教えてもらいました。
・乗客の年齢・性別によって言葉遣いを変える
(高齢の方を「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ぶなど)
・(特に政治や社会情勢について)自分の意見を話す
・若い乗客に対して“説教”する
3つめの説教なんかはちょっと考えられないのですが(笑)、ともすれば僕もやってしまうかもしれないことがクレームに直結してしまうとのこと。
車内での話題や言葉遣いには、今までやったことがないくらい気を遣う必要がありそうです(苦笑)
そういった点を踏まえて、ストウ課長の監視の下、僕とタガワくんが乗務員役・乗客役を交替でやりながら「接遇」のロールプレイを行います。
どちらまで参りましょうか?
お互いに、まぁ辿々(たどたど)しいこと(笑)
ときどきストウ課長も乗客役になって接遇シミュレーションは続きましたが、ぎこちなさはどうにも抜けず。
課長には一応「2人とも問題ないよ」とは言ってもらえましたが、乗務が始まってからもしばらくは言葉遣いや声のトーンを磨き続ける必要がありそうです。
タクシーのこと アレヤコレヤと聞いてみました
そんな感じで、接遇をみっちり鍛えてもらって午前の部は終了。
教わることもあらかた無くなった午後は、ストウ課長のはからいで「質問タイム」となりました。
何でも答えるよ♪
「東京四社」の1社でタクシー業界のキャリアを始めたというストウ課長は、これまでの研修の間もどんな質問にもスラスラと回答してくれたので、遠慮なく本当にいろんなことを質問させてもらいました(笑)
ドアミラーよりも疲れないんだよ
憶測だけど、(不動産業が本業の)ロイヤルリムジンさんがタクシー事業から撤退する口実にしただけでしょ
(Y社にはこの数日でロイヤルリムジンの元ドライバーさんから求職の電話もあったそうです)
運送約款にも「会社の顧客を乗務員個人が抱えてはいけない」という旨の記載があるんだよ
名刺営業をすると、江戸川区にいるのに「世田谷まで来て」って言われたりするから、実際やってみると結構面倒だと思うよ
羽田空港で男性2人を乗せて、1人を成田空港で降ろしてから群馬に行ったから、一日仕事だったよ(笑)
(運賃は12万円だったそうです!)
「付け待ち」は動きが限定されちゃうし、ロングってそんなに出ないんだよね
(特に駅の付け待ちは至近距離しか出ないとのこと)
俺の同僚で専用乗り場でしか営業しなかったやつがいたけど、俺の半分くらいしか稼いでいなかったしさ(笑)
結局は貪欲にお客さんを探す人が稼げる仕事だよ
「労働集約型」だから利益率はどうしても低くなるよね
10%を超える会社は皆無だと思うよ
こんな具合に、僕とタガワくんの質問攻めにも丁寧に答えてくれたストウ課長。
取るに足らないような内容が多かったんですが(笑)、どんなことにもスムーズに答えてくれる姿は頼もしく感じました。
課長、本当にすみませんでした!
座学は終了! 明日からはいよいよ車両に乗ります
今日の研修で座学はすべて終了。
明日から2日間は、先輩ドライバーにいっしょに乗ってもらい実務を学ぶ添乗指導です。
40代半ばの新米おっさんドライバーが、いよいよ荒海へ出るんですよ(笑)
とは言っても、東京の街が緊急事態下にある状況では、「本当の実務」とまではいかないんでしょうけどね。
それでも、僕にとっての初めてのお客さんに会えるでしょうから、明日は特別な日になりそうです。
添乗指導の2日間は、先輩ドライバーと同じように朝8時に出庫して20時間後の翌4時に帰庫する予定。
ですので、明日から隔日勤務が始まります。
接客や運転よりも、仕事と休日のリズムが作れるかどうか、そのことのほうが心配なタクオです(笑)
ということで、今日は早めに寝ます!
おやすみなさいzzz
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