新型コロナウィルス感染予防のためにタクシー運転手ができる5つのこと

 

こんにちは、タクオです。

 

2019年12月に中国で発生した新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大。

日本でも感染者が増えていて、その勢いはアジア全体にも広がりつつあります。

 

ビジネスや観光など「人の動き」にも影響が出ていて、中国からの観光客が激減しているようですね。

とは言え、「(日本より感染者数の多い)中国からの旅行者が減ったから安心」ということはありません。

厚生労働省の発表では、現に日本国内だけでも79人の患者を確認している(2020年2月20日現在)ので、決して他人事ではないと言えそうです。

 

特に毎日の乗務で不特定多数のお客さんと空間を共有しているタクシー運転手は、実際に感染した人もいることから、感染リスクの高い環境に晒されていると言っても過言ではありません。

そこで今日は、タクシー運転手デビュー前の私・タクオが、「自己防衛」のためという意味合いも込めて、タクシー運転手がどうやって新型コロナウィルス感染を予防すればいいのかを考えてみます。

 

 

 

感染予防のためにできることは意外と少ない

厚生労働省のホームページには、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」というページが公開されています。

このページでは、新型コロナウィルスの感染予防方法として次の2つが挙げられています。

 

・石けんやアルコール消毒液などによる手洗い

・咳エチケット

 

東京都の感染症情報センターのホームページを見ても、同じ2つの方法しか紹介されていなかったので、「これをやっておけば大丈夫」という絶対的な予防方法はなさそうです。

このうち、くしゃみや咳をするときに口を手などで覆う「咳エチケット」は、すでに感染した人が行うべき予防法なので、非感染者ができることではありません。

ですので、自己防衛の手段にはなり得ませんよね。

 

そもそも、新型コロナウィルスはどのようにして感染するのでしょうか?

感染のしかたとしては、 接触感染 と 飛沫感染 の2つがあると言われています。

 

接触感染 は、感染者が手で抑えながらくしゃみや咳をした後で触ったものを、別の人が触って感染するケースです。

タクシー運転手の場合、お客さんと直接的・間接的に接触するのは、降車の際の現金の受け渡しだけと思われるので、接触感染については「予防できる」と言えそうではないですか?

お客さんとの代金やお釣りの受け渡し後に、自分の手を消毒すればいいのですから。

(その場合は、さすがに乗ってくれたお客さんの目の前で手を拭くわけにはいかないでしょうから、お客さんが見えなくなってからやったほうが良さそうです 笑)

 

それに、最近では電子マネーやスマホ決済に対応しているタクシー会社が多いですし、お客さんのほうもそういった方法で支払うことが増えているので、タクシー運転手さんが接触感染で新型肺炎に感染するリスクは「高くはない」と言えそうです。

 

 

一方の 飛沫感染は、感染者のくしゃみや咳で飛び散ったウィルスが付着して粘膜などから侵入してしまう感染です。

 

これはマスクで防げそうですが、ドラッグストアなどに並んでいる市販のマスクでは、大きな効果が期待できない そうです。

コロナウィルスの大きさが0.1μmなのに対して、市販のマスクは繊維の隙間が1.5~5μmなので、ウィルスが簡単に通過してしまうことが理由なんですね。

 

非感染者がマスクで感染を防ぐことはできませんが、マスクを着用するとくしゃみや咳をしてもツバや痰(たん)が飛ばなくなるので、感染者のマスク着用には予防の効果があるそうです。

ですので、マスクを着用しているお客さんが乗ったときは、運転手さんも多少安心できそうですね。

 

ここまで見てみると、タクシー運転手さんの場合、接触感染の予防を十分にやった上で いかに飛沫感染を防ぐか が、新型肺炎予防のカギになると言えそうです。

それでは、具体的にどんなことができるのでしょうか?

 

 

予防策① マスクを着用する

先ほど「市販のマスクでは予防効果がない」と書きましたが、医療関係者が使う「サージカルマスク」であれば、感染予防の効果が高くなります。

一般的な市販のマスクは、繊維の隙間が1.5~5μmのものが多いので、0.1μmのコロナウィルスを防ぐ効果は期待できませんが、サージカルマスクには、PFE(0.1μmの微粒子遮断効率)99%以上のものがあり、そのような高機能マスクであれば市販のマスクよりは予防の効果が期待できるのです。

 

また、人間は1時間に平均23回顔に触れる習性があるので、ウィルスが付着した手で鼻や口を触らないようにする目的でマスクを着用することは有効だ、と訴える専門家もいます。

 

そもそも、タクシー運転手は運転中ずっと前を向いているので、お客さんと正面で向き合うことが少ないですよね?

であれば、乗務中に飛沫感染でコロナウィルスに罹る確率は、それほど高くはないと考えられるのではないでしょうか?

 

以上のことを踏まえると、マスクは「念のため着けておいたほうが良い」と言えそうですね。

 

とは言っても、全国的にマスクが品薄の状況で、すべての運転手さんが高性能マスクを手に入れることはむずかしいですよね。

他の予防法はないのでしょうか?

 

 

予防策② 消毒用ジェルを使って手洗い

先ほどご紹介した、お客さんとのお金の受渡し後に行うと有効な予防法です。

「マスクの着用よりも、手洗い・うがいのほうが効果的」という専門家が多いことからも、新型コロナウィルスの感染から自分の身を守るためには必須の予防法と言えそうです。

 

しかし、消毒用のアルコールジェルもマスクと同様に、品薄状態が続いています。

 

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感染が話題になる前はコンビニなどでも数百円で買えた消毒用ジェルが、驚きの5,000円です(苦笑)

このように法外な価格で売られている現状を考えると、接客後の手洗いもある意味現実的な予防法とは言えなさそうですね。

 

それでは、こんな方法はどうでしょうか。

 

 

予防策③ 漂白剤で車内を洗浄

アルコールジェルやアルコールスプレーを自前で用意できない場合は、次亜塩素酸で車内を消毒することもおすすめします。

次亜塩素酸とは、家庭用の台所用漂白剤の主要な成分です。

台所用漂白剤は品薄にもなっていませんし、ドラッグストアでもコンビニでもどこでも購入可能です。

同じように、品薄が続いているアルコール系の消毒液と違い、次亜塩素酸が入った消毒スプレーは良心的な価格で買えるものが多いので、こちらのほうが購入しやすい状況です。

 

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30mlの小さいサイズですが、850円は妥当な価格ですよね。

 

また、東京ハイヤ・タクシー協会も公式に次亜塩素酸の有効性を訴えています。

 

アルコールか次亜塩素酸のスプレーを1台に1本常備しておくことで、運転手さんとお客さんの感染予防に役立てられそうですね。

 

 

予防策④ イオン発生器を設置する

イオン発生器 ウィルスの感染予防への効果が期待できます。

シャープの『プラズマクラスター』やパナソニックの『ナノイー』といったマイナスイオンを発生させる技術によって、不活性化されたウィルスが感染力を失うので、コロナウィルス対策としても効果が見込めるんですね。

 

『プラズマクラスター』も『ナノイー』も車載用のものが販売されているので、これらを車内に設置することで「安全なタクシー」をお客さんにもアピールできて一石二鳥です。

 

 

「イオン発生器搭載車」と書かれたタクシーがあったら、「お客さんも選んで乗ってくれるのでは?」と思うんですが、いかがでしょうか?

 

 

予防策⑤ 車内の湿度を保つ

他にもインフルエンザや風邪の予防にも推奨されている 適切な湿度を保つ ことは、コロナウィルスの感染予防にも効果があります。

 

加湿がウィルスの感染予防に効果的がある理由として、次の2つがあります。

 

①乾燥している環境のほうがウィルスが生き延びやすい

②乾燥状態が続くと喉や鼻などの粘膜が防御機能を失いやすい

 

ウィルスを弱めて、自身の防御力を高める。

加湿をすることで「敵」にも「味方」にも働きかけることができるんですね。

 

そして、カーエアコンで温風を送り続けている冬は、車内の湿度が30%以下 まで低下していることが多いと言われています。

そんな乾いた車内を加湿器で潤すことで、コロナウィルス予防になるばかりか、お肌にもやさしいタクシーに生まれ変わるわけです(笑)

 

 

 

【まとめ】タクシー運転手のコロナウィルス予防法

今日はタクシー運転手のコロナウィルス感染を防ぐ手立てについて、僕なりに考えてみました。

横浜や沖縄ではタクシー運転手さんの感染が確認されていますし、集団感染があった豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス号」から下船した乗客の中には移動にタクシーを使った人もいたでしょうから、“先輩方” も不安に思っている人が多いと思います。

 

けど、それはあくまでレアケース。

東京では、ほとんどのタクシー運転手さんが今日も元気にクルマを走らせています。

 

とは言っても、タクシーという密室で不特定多数のお客さんと接するドライバーさんたちが不安を感じるのも当然だと思います。

その不安なを少しでも和らげられたらと、今日の記事を書いてみました。

 

タクシー運転手が新型コロナウィルスの感染を予防する方法を、改めてまとめてみましょう。

 

①(効果に疑問があるとしても)マスクを着用する。
 できれば、ウィルス捕集率の高いサージカルマスクがベター。

②消毒ジェルを携行して、お客さんと「接触」があった後は手洗いを習慣にする。

③アルコール系消毒液が品薄・割高なので、代わりに次亜塩素酸の消毒スプレーを活用する。

④イオン発生器を車内に設置して、ウィルスに厳しい車内環境を作る。

⑤車載用の加湿器を使い、車内の湿度を適切に保つ。

 

これらに加えて、乗務中は定期的に窓を開けて 車内の換気 を行うことでウィルスの滞留を防ぐことができるので、空車のときは窓を開けて走るなどするのも効果があります。

 

以上の5つ + 換気が、タクシー運転手さんができる「自己防衛」の最善策として考えられます。

先輩のみなさん、厳しい時期が続くと思いますが、ぜひ健康に乗務を続けてください。

今日の記事がそのための一助になればうれしい限りです!

 

 

 

 

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