こんにちは、タクオです。
この2年間コロナの影響をモロに受けているタクシー業界ですが、それでも「タクシードライバーをやってみたい」という方は結構いるようですね。
僕の公式LINEにも「タクドラへの転職を考えています」というメッセージをちょくちょくいただいています。
しかしながら、相談できる相手がいない方などはタクシードライバー専門の人材紹介会社に安易に “お願いしてしまう” ようで、それが原因で不本意な転職を余儀なくされているケースも目にします。
今日は僕の同僚を例に挙げながら、タクシードライバー紹介会社の “闇” を明らかにし、これからタクドラへ転職する方が健全で納得のいく転職ができるよう、「僕からの提言」として記事を書かせていただきました。
目次
「そういえばあいつ、最近見ないなぁ」
先日のこと。
帰庫後の納金作業を終えてタバコを燻らせていると、去年春に入社した30代前半のホシダくんが現れました。
おつかれさまです!
休憩ですか?
青タンに備えて休憩中です!
僕が帰宅して晩酌をしている間も、翌日の未明まで走り続ける隔日勤務(隔勤)のホシダくん。
同僚とはいえ、出庫時間が違うとなかなか会えないのが、タクシードライバーという仕事。
数ヵ月ぶりに会ったホシダくんの近況も気になったので、タバコを吸い終えた後もいろいろと話をしました。
『まん防』が発令されてからは、ホシダくんもやっぱり売上を作るのに苦心しているようですね。
お互いの情報交換をした後は、ホシダくん以外のドライバーの様子も聞いてみました。
最近全然見かけないけど、彼は元気にやってるんですか?
もう辞めましたよ
全然知らなかった!
楽しそうに仕事してたのに、
なんで辞めちゃったんですか!?
タクシードライバーという仕事に就いたこと自体が
彼にとっては不本意だった んだと思います
タクドラが不本意だった?
どういうこと!?
ホシダくんにさらに聞くと、どうやらオガタくんが タクシードライバーになった経緯 に問題があったようです。
ウソの求人情報に騙された?
どういうことなんですか?
自分の意思で応募してきたんでしょ?
いちばん最初はロケバスの運転手をやりたかったみたいなんです
ホシダくんの話では、辞めてしまったオガタくんがインターネットで最初に目にした情報は、「ロケバス運転手募集」という内容だったとのこと。
「芸能人に会える!」
「運転時以外は待機しているだけなので休憩時間がいっぱい!」
そんな甘言が並んだ求人情報を見たオガタくんは早速応募し、その求人を出していた人材紹介会社・B社に出向き面接を受けたそうです。
すると面接官が、
できない仕事なんですよ
なので、まずはタクシーで地理を覚えることをお勧めします
と誘導してくるそうです。
タクシードライバーの話を一通りされて、最後に、
タクシー運転手をやれば地理を覚えるのはあっという間ですから
その後でロケバスの運転手に移る、
っていう流れでいきましょうか?
と言われたら、断りきれずに「じゃあまずはタクシーをやってみます!」と答えてしまう人も多いのではないでしょうか?
このような経緯でタクシードライバーになったオガタくんなので、結局入社から半年ほどで「やっぱり違う」と辞めてしまったのも仕方ないような気がします。
しかもさらに驚いたのは、オガタくんと同じ経緯でタクドラになった同僚が他にも3、4人いて、その全員が同じ紹介会社経由で入社していること!
紹介会社側が無理強いしたわけではなく、最終的には応募者本人の意思でタクシードライバーを志望したにせよ、このような “手口” はいかがなものなんでしょうか?
ちなみに、その人材紹介会社・B社に “騙されて” 入社した5人のうち、2人は半年も経たないうちに辞めています。
(そりゃあそうなるわな…)
さらにです!
現在も続けている残り3人のうち2人は、Y社と反対側の東京西部から 片道1.5時間もかけて通っている という事実…
おそらくなんですが、ウチの会社から貰える紹介料が他社より高いので、B社にすると応募者を 何が何でもウチに入れたい のではないでしょうか?
そうじゃなければ、遠方のタクシー会社をわざわざ紹介したり、ウソの情報で “釣って” 応募者を集めたりなんかしないでしょ?
そして、タクシードライバーを “卒業” してロケバスの運転手になれた人は一人もいないとのこと(苦笑)
雰囲気が良く、乗務員を大事にしてくれるY社は、都内では最優良級の「働きやすいタクシー会社」だと思います。
ですけど、こんな紹介会社を使ってドライバーを集めているのは、ちょっと残念ですね。
とても良い会社で好きな故に、尚のこと「人材集めにB社を使うのは止めたほうがよいのでは?」と思ってしまいます。
人材紹介会社も “商売” ! 納得のいく転職をするために
オガタくんを “騙した” B社のやり口は特殊な例かもしれませんが、オガタくんと同じように人材紹介会社を通して不本意な転職をしてしまったという話は、ちょくちょく耳にします。
- 給与保証のある会社を紹介してもらったが、条件が厳しすぎて適用してもらえなかった
- 希望条件と合わない点が多かったのに、やたらと特定の会社を勧められた
- 事前に聞いていた話と違うことがあったが、入社後に紹介会社のフォローが一切なかった
こういった話はほんの一部の「悪い例」で、すべての紹介会社が転職希望者を蔑ろにした紹介をしているわけではないでしょう。
しかし営利企業である以上、紹介会社の最大の目的は金儲け で、紹介会社からすると転職希望者はいわば “金ヅル” なんですよね。
頭の片隅にでいいので、そのことを覚えておいてほしいと思います。
では、納得のいくタクシー会社に転職するためには、どのようなことが大切なのでしょうか?
僕の経験も踏まえて3つ挙げてみようと思います。
希望条件を明確にしておく
タクシー会社に対して、もっと言うと タクシードライバーという仕事に対して何を求めているのか で、希望条件は大きく変わってくるかと思います。
僕の場合は、①自宅から近い ②稼ぎやすい環境が整っている の2点を最も重視して転職先を探しました。
①自宅から近いは、幸いにも自宅近くにタクシー会社がいくつかあったので、迷うことなく数社に絞ることができました。
②稼ぎやすい環境についても、歩合率が高めで「営収の●%を支給」と給与体系もわかりやすい現在のY社には概ね満足しています。
しかし、「無線やアプリでの配車が多いのか」「専用乗り場はあるのか」「チケットの取扱量は多いのか」など、他の要素も事前にチェックしていれば、Y社とは別の会社を候補に挙げていたかもしれません。
(Y社自体は本当に良い会社だけど、無線グループが無力・無策で、配車アプリもほとんど期待できないから 涙)
そんなわけで、(実際に乗務してみないとわからない部分だったかもしれませんが)事前に無線・アプリ配車の量なども調べて会社選びをするべきだったかも… とたまに考えたりもします。
現役ドライバーに直接聞いてみる
歩合率はほとんどの会社が求人サイト等で公開していますが、無線やアプリでの配車量を具体的な数字で公開している会社は少ないように感じます。
ですので、自分で調べようにも限界があるのではないでしょうか?
そんなときは、実際に働いているドライバーに聞いてみる のも一つの手だと思います。
近所に駐車場のあるコンビニがある方であれば、そこへ行ってみてください。
高い確率で休憩中のドライバーがいるはずなので、その方にタクシードライバーという仕事のことから業界のことまで聞いてみるといいと思います。
僕も転職活動中に近所のコンビニで現役ドライバーにタクシーのことをいろいろと教えてもらいました。
とはいえ僕の場合は、以前からの知り合いがたまたまコンビニで休憩中だったんですけどね(笑)
以前から知り合いだった大手所属・ハマダさんから聞いた話はこちら
↓ ↓ ↓
ハマダさん以外にも何人かのドライバーに話を聞きましたが、みなさん感じ良く丁寧にいろいろなことを教えてくださいました。
日々の営収、給与体系、所属会社の雰囲気や社風、最近の市況、稼ぐドライバーの特徴 などなど。
感じが良さそうな人を選んで話しかける と、大概は丁寧に受け答えしてくれますよ!
ただし、ドライバーに直接話を聞くときは「相手の時間をいただいている」という意識を持ち、終わり際にコーヒー1本でいいので「御礼」を渡すということもお忘れなく。
また、今の時代であれば、Twitterなどの SNSから情報収集することも十分可能 ではないでしょうか。
僕もTwitterをやっていますが、他にも百人、千人単位のドライバーがTwitterで発信しています。
そんな『ツイドラ(Twitterをやっているタクシードライバー)』の中には日々の営業成績を公開している人も少なくありませんし、所属しているグループや会社の “内情” を呟いている方も見かけます。
ですので、リアルで直接話を聞く機会が持てない方にとっては、SNSを活用するのも情報収集の有効な手段になり得るのではないでしょうか。
面接では “踏み込んだこと” を聞く勇気を!
自分の希望条件をはっきりさせて事前の情報収集をすると、転職先の候補がある程度絞られてくるかと思います。
そうしたらいよいよ実際に 応募 → 面接 という流れになるわけですが、面接の際は遠慮や気後れなどすることなく、給料のこと、勤務時間のこと、営業活動のしやすさなど、気になっていることや事前に調べきれなかったことは聞いてしまって構わない と思います。
根掘り葉掘り聞き出すことに抵抗を抱く方も多いとは思いますが、あなたがこの先しばらく勤める会社なのですから、不安や心配をできる限りゼロにするのはあなたの「権利」なんです!
よほどヘンな質問をしない限りは面接官の心象が悪くなることもないと思うので、少し踏み込んだとこを聞く勇気を持って面接に臨んでほしい と思います。
乗務しはじめてから「思っていたのと違う」とすぐに辞めてしまっては、あなたはもちろん、会社側にとっても時間や経費の損失になるわけですからね。
お互いに納得のいく入社と採用ができるよう、あなたが持っている「権利」を余すところなく使い倒しましょう!
とまぁいろいろと書き連ねてみましたが、一言でまとめると「他人任せの転職活動はカモられるだけですよ!」ということ!
特に紹介会社を利用する際は、あなたが 彼らにとっての “メシの種” だということを頭の片隅に置いておいてほしいですね。
そうすることで、オガタくんのように「不本意な転職」をしてしまうリスクも多少は下げられるのではないでしょうか。
これからタクシードライバーに転職する方には、ぜひとも良い会社に入って、少しでも長くタクドラ生活を楽しんでほしいと、切に願っています。
【2022年6月 追記】
オガタくんのことを話してくれたホシダくんも、先月退職してしまいました(苦笑)
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