こんにちは、タクオです。
昨日の朝から今日の未明まで、2回目の添乗研修でした。
人の少ない今の東京では「流し」ばかりだと営業収入(営収)は上げづらいようで、場合によっては「付け待ち」も組み込む必要がありそうです。
今日の指導員・サトウさんは「付け待ち」をメインに営業しているようで、前回はできなかったタクシー乗り場への乗り入れを経験できました。
今日の研修を終えて思ったことは、
僕には付け待ちは向かない
ムリです、ジッとしているのは(苦笑)
目次
「天才タイプ」のサトウさん
前回の添乗研修は、話の引き出しが多くて会話が弾むオノヅカさん。
運転や接客についての指導はもちろんきっちり受けましたが、車内のほとんどの時間は世間話をしていました(笑)
初日の添乗研修のようすは、こちらの記事でご覧いただけます。
↓ ↓ ↓
【入社28日目】指導員のオノヅカさんは超やさしいおじいちゃん
そんな「好々爺」のオノヅカさんに替わり、今日の指導員はサトウさん。
Y社に入って5年目の50代の男性です。
一昨日は同期のタガワくんの指導員を務めていたので、ほんの少しだけサトウさんと話をしましたが、「芸術家に多そうな感じ」というのが僕の第一印象。
僕が話したことに相槌や質問で返すのではなく、自分の話したいことを一方的に話し続けるので、「会話」ができないんですよね(苦笑)
何か一つのことに傑出している人って、(勝手なイメージですが)空気を読む力やコミュニケーション力に「難あり」の人が多いじゃないですか?
サトウさんはまさにそんな感じで、「天才タイプ」の性格と言えそう。
オノヅカさんのように「会話のキャッチボール」は成り立つんだろうか?
今日の研修はそんな心配からスタートしました(笑)
通勤客がいない東京の朝
一昨日と同じ午前8時に出庫した僕とサトウさんは、通勤客を探しに都心と反対の方向へクルマを走らせます。
Y社は比較的都心に近いところにあるので、普段なら5~10分も走れば誰かが手を挙げてくれるそうです。
しかし、リモートワークや自宅待機が推奨されている今の東京で、会社に通勤する人はほとんどいません。
1時間以上走ってもお客様を見つけられず、サトウさんは次の手を探しはじめます。
とりあえず都心に向かおうか
サトウさんの一言で、僕たちの車両は中央区へ向かうことにしました。
東京タクシー運転手のテッパン・東京駅へ
タクシーの乗客が多いところといえば、やっぱり駅です。
駅でタクシーの利用者が多いところといえば、東京だとやっぱり東京駅です。
ということで、僕とサトウさんは東京駅の八重洲口のようすを見てみることに。
コロナ騒動前の八重洲口は、タクシープールから溢れたタクシーが外堀通りにも並んでいるのが普通でしたが、今日は20台ほどしかおらずプールの中に収まっています。
東京駅を狙ってみよう!
先輩・サトウさんの嗅覚が「獲物の匂い」を捉えたようです(笑)
出庫から1時間半乗客にありつけなかった僕たちは、9時半すぎに東京駅八重洲口のタクシープールへと入構しました。
いつもなら30分以内には走り出せる
サトウさんいわく、普段ならプールの外に長い車列ができていても、八重洲口なら30分以内にはお客様を乗せられるようです。
今日はいつもの3分の1ほどしか並んでいないので、いくら人の動きがないとはいえ、それほど時間はかからないのではないか?
そんな見立てがあってサトウさんは八重洲口を選んだのでしょう。
何気なく僕が聞くと、サトウさんからは考えもしなかった一言が発せられました。
さ、さ、3時間だと!!!?
サトウさんはそんなに長い時間待つつもりなのでしょうか!?
一つ処にジッとしていることが苦手な僕にすると、3時間も車内にいるのは「罰」に近いことです(笑)
しかし、所詮研修生の身。
先輩の決定に異論を唱えることなどできるはずもありません。
一度入構してしまうと外に出ることもできないので、諦めて待機することにしました。
付け待ちすると休憩時間が加算される
僕も知らなかったんですが、タクシーの料金メーターは乗務員の行動を細かく計測しています。
GPSを使った位置情報、「賃走」「回送」「空車」などメーターのモード、走行速度から自動で乗務員の状況を判断し記録するのです。
タクシープールで待機するということは、「空車」で走行していない状態。
料金メーターはそれを「休憩」と認識し、日報にもそのように記録されます。
一台一台と他の車両が走り去ると同時に、僕たちの車両も少しずつ前進していきます。
やっとの思いで先頭に辿り着いたとき、時間はすでに11時28分。
この5分後にお客様が乗ってくれたので、午前だけで2時間を「付け待ち」に費やしたことに。
11km・運賃4,740円のお仕事だったのでよかったですが、これが近距離だったら時給数百円程度にしかなりません。
今の東京だと、「付け待ち」は諸刃の剣と言えそうですね。
今日はその後も付け待ちメイン
埼玉県に隣接する葛飾区まで走った僕とサトウさんは、人が多そうな道を選びながら再び都心に戻ることに。
都心はやっぱり人が多いですね。
午後は流して4組のお客様を乗せられました。
しかし、単価があまり高くない。
そこでサトウさんは「二匹目のドジョウ」を狙うことにしたようで、
と、再び「付け待ち」に切り替えることに。
品川駅も待機している台数はいつもより少なめだったので、サトウさんは色めき立ちます。
サトウさんには「時間と生産性」の概念がないのかなぁ…
そんなわけで、先輩の一言でまたしても長時間の待機が決まりました。
恵みの雨 + 人身事故
朝は晴れていた今日の東京でしたが、午後から雲が広がりはじめ、夕方には雨が降り出しました。
品川駅に向かったのはちょうど降りはじめの頃で、第一京浜に並んだタクシーたちはスムーズに前に進んでいきます。
そのおかげで、2時間と見ていた待機時間は思った以上に短くて済み、20分ほどで先頭に。
これくらいだったら「付け待ち」もできそうです。
予想より早めにお客様を乗せられたことで、サトウさんは味をしめたようで、
と再び品川駅へと戻ります。
すると、またしても15分ほどでお客様を乗せることができました。
「近くてすみません」と乗り込んできた若い女性に話を聞くと、JR線と並行してい走る京浜急行本線が 人身事故で止まっている らしく、それでタクシーに乗る人が増えたようです。
その女性を降ろした後は、
タクオくん、これは大チャンスだよ!
ということで、降ろしては品川へ、降ろしては品川への繰り返し。
5回ほど往復したところで「ボーナスタイム」は終了。
「付け待ちは苦手かも」と思った僕でしたが、こんな感じで流れが良ければ、それほど苦もなくできそうですね♪
(みんな同じかw)
すべての研修が終了!
その後は人のいない夜の東京を走り回りながら、サトウさんから裏道を教わったり「銀座の掟」を復習したり。
その最中に夜間工事の仕事を終えた若い男性をお乗せすることもでき、研修といえども実務に近い形で一日を終えることができたと思います。
(走行距離177km 14回 税抜19,790円)
こんな感じで、サトウさんのおかげで「付け待ちは性に合わない」ことを確認できた今日の添乗研修は終了。
これで3月初めにY社に入社してから1ヵ月半にわたった僕の新人研修は、すべて終了したことになります。
この後は、19日(日)にストウ課長の「見極め」を受け、20日(月)から独り立ちということになります。
(見極めは、ある意味「形式的」なもののようです)
これからが「本当の始まり」になるわけですが、研修を受けていた1ヵ月半を通して「タクシーって楽しそう」という思いが消えることはありませんでした。
そのことを考えると、タクシー運転手は僕の「天職」なのかもしれませんね。
それがわかるのはこれからですが、「天職にする」くらいの気持ちでやっていけたらいいですよね。
仮に天職じゃなかったとしても、借金を返さなきゃなので馬車馬のように走り回りますよwww
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